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「嫌なら食べるな。自分で作りなさい。」

by ひらけん

「嫌なら食べるな。自分で作りなさい。」

父は私にそう言った。


幼いときの私と言えば、味付けにうるさい少年だった。

母が作ってくれた食事に、平気で文句を言うような、どうしようもない人間だった。

しかし、父はそんな私にいつもこう言ってくれた。

「嫌なら食べるな。自分で作りなさい。」

正論だ。何も言い返すことができない。

幼い頃から父にそう言われ続けたお陰で、中学生の頃には自分で料理もするようになった。

そして、母親が作ってくれた料理には文句は言わないようになった。

少し思うことがあったとしても、感謝した上で、もっとこうしたら美味しくなるかも?と提案するようになった。

本当にそうしているかどうかは正直自信がないけれども、今、この瞬間、そのような状況に立ったときには、文句を言わずに食べるだろう。


この出来事は家族の中だから当たり前というわけでもないだろう。

社会で生活する上で、大切なことだ。

何か不満があるのであれば、自分で解決すればいい。

しかし、自分で解決できないから、何かしらの製品を買ったり、サービスを受けているのだ。

お客様は神様などと傲慢になり、文句を言ってはおしまいだ。

「嫌なら使うな。自分で作りなさい。」

「嫌なら買うな。自分で作りなさい。」

傲慢な態度で文句を言うことと、相手のことを想っての提案は異なる。

何か思うことがあっても、文句ではなく提案ができる人が増えればいい。


ひらけん
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